虫たちと仲良くなる庭作り~生物の多様性~
こんにちは!
今日はInsect friendly garden、つまり『虫と仲良くする庭作り』についてお話しようと思います^^
というのも。。。
今朝洗濯物を干すときに見つけてしまったのです。。。
大量の・・・
(以下写真が続きます!虫が苦手な方はページから離れてください!><)
本当に大量の・・・・・・・・
カマキリ!!!!!!
カマキリの赤ちゃん!!!!!!
以前から、「あ~カマキリの卵があるわあ」とは思っていたのですが、面倒でそのままにしておくと、、、
確実に中で卵は育っていたようで・・・
おそらく今朝生まれたばかりの赤ちゃんです。
カマキリの赤ちゃん、一匹でいると小さくてちょこちょこ動いて可愛いのですが、こうも集団でいると・・・
ちょっと背中がぞわわ~となってしまいました^^;
ただ、私は殺しません!!!!
なぜなら・・・・
カマキリはガーデナーの友達、益虫だからです^^♪
虫がいない庭ってあり得るの??益虫との関わり方
外構工事や庭のリフォームをご依頼されたとき何度も打ち合わせを重ねるのですが、その時によく言われるセリフが・・・
「虫、苦手で・・・」
とのセリフ。
「虫が付かない木、虫が来ない庭が良いです。」
そうですよねー、苦手な方多いですからねーとは言ったものの、
「はい、では虫の来ない庭を作りましょう!」
とはなりません。
これはほぼ不可能です。。
虫は自然界のピラミッドの中のひとつ。
葉っぱを食べる虫がいて、その虫を食べるもっと大きな虫がいて、そしてそれを食べる鳥や小動物がいて、またそれを食べる生き物がいて・・・
と全てが繋がっているのです。
益虫、害虫、という言葉はありますが、これはあくまでも人間の価値観で決めたもの。
益虫だって害虫だって大事な生物多様性の一部。大事な役割を担っています。
まあ、それは当然のこととしてそんな理屈は分かってるんだけど・・・となりますよね^^;
大事に育てたバラや野菜が食べられた!虫嫌~~~!!!!憎い!!!!
となる気持ちも分かります。
ちなみに私の母は大のバラ好きですが、蝶々が庭に来ると卵を産み付ける!と思うらしく蝶々に殺意を感じるそうです。笑
まあそれは極端としても。笑
出来れば虫に悩むことなくお庭を楽しみたい、という気持ち。
せっせと消毒をしますか?殺虫剤をまきますか?
そんなことをしても虫はどこからともなくやってきてお庭であっという間に繁栄します。
さきほどのカマキリの写真からも分かるように、一つの卵から何百の赤ちゃんが産まれるので当然ですよね!
ではどうしろと・・・?
そこで私がお勧めするのは、「虫たちと仲良くなって虫たちのパワーを借りましょう♪」ということ。
虫と一口にいっても、先ほどもご紹介したように益虫と害虫がいます。
(あくまでも人間の価値観ではありますが^^;)
有名なものでいくと益虫にはテントウムシやクモ、ムカデ、蜂、トンボ、そしてカマキリも益虫の一つですね。
青虫やアブラムシを食べてくれたり蚊を食べてくれたり。
せっせと働いてくれる働き者たちです!
殺虫剤をまき続けると?健康な植物を育てるために大事なこと
ではその一方で、外注を殺すために殺虫剤を庭全体に撒き続けるとどうなるのでしょうか?
もちろん、殺虫剤を撒くことで害虫は確実に死にます。
ただ、上で紹介した益虫たち、さらには土の中の微生物も一緒に死んでしまいます。
結果、微生物のいない悪い固い土になり、さらには益虫よりも生命力のある?害虫がすぐに復活して以前よりも大発生…という最悪なケースも。。
さらには、だんだん害虫も耐性をつけていて、殺虫剤が効きにくい、どんどん強いものにしていく、というマイナスな循環になることもあります。
確かに植物に悪さする虫も沢山いますが、すべての虫を悪!!!と決めつけず、友達になれる虫たちとは積極的に仲良くなる。
これが手間のかからない庭作りにとって大事ではないのかなあ?と思います^^
(ちなみに、庭全体に殺虫材を撒くのではなく、害虫を見つけたらピンポイントに、その害虫だけを狙って使うのはアリだと思います!
やみくもに庭全体に撒くわけではないので、土壌に薬剤が入ったり他の虫たちを殺す可能性もぐっと低いですからね^^)
ちなみにイギリスでは、虫たちの多い庭を作る、つまりInsect friendly gardenは一般的な考えです。
蜂たちもとっても人気で、Bee friendly gardenという言葉もあります^^
これは、虫や蜂が好む植物を庭に植えて、生物多様性を図りましょう♪
結果、益虫をどんどん呼んで庭のお手入れを楽ちんにしましょう♪
という考え方。
昔イギリスで、虫が好まない植物と虫が好む植物、それぞれの植物群で構成された花壇を作り、その後その花壇がどれくらい多様性を持ったか、という実験をする番組を見たことがあります。
結果は歴然。
虫が好む植物で作った花壇は様々な虫がいるお陰で害虫も病気も少なめ、
一方虫が好まない植物の花壇は害虫が大量発生し、病気も多くなるという結果でした。
つまりは多様性!
これこそが健康な植物を育てるために必須のことなのです!
ちなみに、海外では益虫を増やすためにbug hotelを作るのも人気です^^
(Insect hotelとも呼ばれています)
このバグホテル、要は虫たちのホテル。
可愛い考え方ですね^^
デザイン的にもカッコいいものがたくさんあり、
(http://www.batesplace.co.uk/?page_id=1744)
(http://growingnicely.co.uk/bug-hotels/)
ちなみに、イギリスにいる時に衝撃的だったのが、クラスメイト達みんなが虫たちを可愛いといって触ることです。
みんな今どきのおしゃれな子たちなのですが、大きめの虫でもなんの躊躇もなく^^;
私も虫は平気な方ですが、きっと日本人の女子では可愛いといって触れる子の方が少ないのでは、、
わ~可愛い!といって虫を愛でるイギリス人。
彼らにとって家の周りに森や水辺があることは当然で、自然と親しむ、自然に触れる、というのがこんなにも一般的に浸透しているのだなあ、と感動したのを覚えいています。
同時に、自然と切り離された生活を送る日本人。
森って・・・どこ?
といった感じですものね^^;
森林率はイギリスよりもずーーっと高い日本。
ただ、自然と親しむ、ということに関してはずーーっと低い水準にいるんだなあ、と思いました。
最後に話はずれましたが、自然と仲良く!虫と仲良く!
これは庭作りにおいてはとっても大事なことなんだと、今朝の大量のカマキリ赤ちゃんを見てからのお話でした^^