アウクバの外構工事・造園工事コラム

夏に樹木が葉を落とす??

真夏の暑い時期に樹木の葉っぱが落ちてしまう!その原因と対処法とは

 

 

台風は無事すぎていきましたが、また過酷な暑さが戻ってきました!

今年は『災害級の暑さ』という異例の天候。

なんと、多肉植物の生産者さんのところでは、ハウス内に置いてある多肉が暑さのために枯れかけているそうですよ!

いくらハウス内とはいえ、暑さに強い多肉が枯れるって…

今年の異常な暑さ…やばいですね…

 

 

 

さて、そんな暑さ真っただ中のこの時期。

外構工事やガーデンリフォーム工事を終えて一年以内くらいのお客様によく相談されること、それが

 

「葉っぱが落ちてくるんですけど・・・」

 

とのご相談。

枯れる前兆なんじゃ・・・と心配して連絡してくださります。

 

確かに落葉樹の場合葉っぱが落ちるのは晩秋。

つまり寒くなってからです。

夏真っ盛りのこの時期に葉を落とすのはとても奇妙な光景ですよね。

ただ、この落葉。

植物自身が自分の身を守る素晴らしい防御策なのです!

 

今日はそんな夏場の落葉についてお話していきたいと思います^^

 

 

 

 

植物の落葉の仕組み 落葉樹の場合

 

 

まずは植物がどうして晩秋になると葉を落とすのかについてお話ししたいと思います。

 

 

落葉するは色々な条件が複雑に絡み合っておこっています。

その一つ一つを細かく上げると沢山ありますが、簡単にまとめると、

 

  • 葉の蒸散量を減らし、水を節約することが出来る
  • 葉を維持するエネルギーを削減できる
  • 葉の寿命

 

の3点を挙げることが出来ます。

 

植物は生きていくために必要な養分や水分を、根から取り入れます。

そして光合成をおこない、自分の成長に必要な養分を作り上げ成長していきます。

しかし、この光合成の働きが鈍くなる気温が大体10度前後。

つまり、秋も深まり冬が近づいてくると、光合成の働きが鈍くなり、それに伴い根の働きも鈍くなり十分に栄養を作り出せなくなるのです。

 

そんななか、葉っぱが気温の高い時と同じように付いていたらどうなるでしょう。

根から吸収される水分は減るのに葉の気孔から水分は失われていく…

結果、樹木は自身の水分量を著しく下げてしまう、という状況に陥ってしまいます。

 

そのため、過酷な環境に置かれるとあえて自分から葉を落とし、水分や養分の吸収・蒸散を抑え自らを休眠状態にして守っているのです。

 

つまり、落葉は樹木にとって自己防衛のための大切な生理現象なのですね!

 

 

 

 

 

夏に落葉が起きるメカニズムは?

 

 

では、夏に葉が落ちる仕組みはどうなっているのでしょうか?

 

上では気温が低くなると光合成の活動が鈍る、と書きましたが、実は活動を鈍らせる原因がもう一つ。

それが乾燥なのです。

 

例えば日本では雨季、乾季がありません。

そのため日本で育つ落葉樹は冬の寒さの前に葉を落としますが、熱帯地方など冬が無く雨季・乾季のある国では、落葉樹は乾季の前に葉を落とします。

つまり、日本の落葉樹が寒さから身を守るのと同じように、熱帯地方の落葉樹は乾燥から身を守るために乾季の前に落葉するのです。

 

これと同じ仕組みが、夏でも落葉するメカニズムです。

 

つまり、雨が少なく、かつ高温で土壌の水分量が乏しい状態の場合、水分をしっかり吸収できない植物は自分の身を守るために光合成を控えようとします。

そのためにすることはただ一つ。

葉っぱを自ら落とす!

その結果、蒸散量を減らすことが出来、体の中の水分を失いすぎることを防いでいるのです。

 

すごいですねー。

 

 

つまり夏の落葉は、植物からの水が足りないよーのサイン。

 

 

もっと水が欲しいのに…

もっと光合成して成長したいのに…

 

それが出来ないなら葉っぱを落として枯れないようにしなくっちゃ。

 

 

 

枯らさないために葉を落とす。

つまり落葉は、植物自身が自分を守るための自己防衛システムなのですね。

 

 

 

 

 

真夏の落葉を防ぐためには??

 

 

では、落葉のメカニズムが分かったところで、それを防ぐ方法についても考えていきましょう^^

 

 

結論としては、上のメカニズムからの明らかなように

 

しっかりと水やりをする

 

コレに尽きます。

 

 

 

寒さ以外の要因で葉を落とす場合は、高温によるストレスもありますが大体は乾燥が原因。

つまりは乾燥をしっかり防ぐことが落葉を防ぐには一番大事なのです。

 

 

ただ気を付けて頂きたいのは、

植えて数年以内の樹木は水やりが充分でも葉を落としやすいということ。

 

これが外構工事やガーデンリフォーム一年以内のお客様からご質問が多い、ということに繋がりますね。

 

 

要は、植え替えて年月の経っていない樹木は、しっかりと地面深くまで根が張り切っていないため水揚げの能力が不十分。

しっかりと水やりをしていても、どうしても水不足の状況に陥りがちなのです。

 

 

 

この場合はどんなに水をしっかりあげても葉を落とす可能性が高いので、

 

最初の数年はそういうもの

 

と思うくらい寛容でOK。

 

ただ植えて何年も経っているのに葉を落とす場合は、水切れを疑いしっかり水やりしましょう!

ここで要注意なのは、葉を大部分落とした場合は水揚げの能力も下がっているため、水やり量の見極めが大事ということ。

いつもジュクジュクしている場合は根腐れの危険もあるので、その場合は土の状態を見ながら水やりしてあげて下さいね^^

 

 

 

ただなんにせよ、樹木が葉を自ら落とすというのは木自身がしっかり生きようとしている証拠!

葉を落とす体力があるだけ回復の見込みは十二分にあります!

一番危険なのは夏場に葉を落とすこともなく茶色く葉が枯れている状態。

これは、葉をふるう元気すらなく立ち枯れかかっているので、非常に危険です。

残念ながら枯れてしまう可能性大です。。。

葉は茶色くなってきたけど葉を落としそうもないな、、というときは、枯れた葉を取り除いて、人間のパワーで手助けしてあげることも必要になってきます。

 

ただこの状態になっているのは赤に近い黄色信号!!

ここまで状態が悪化する前に、日ごろの観察であれ?と思うことがあれば早めに対処してあげて下さいね^^

 

以上、夏の落葉についてのお話でした^^

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