まとまりやすくおしゃれに決まる!オーナメンタルグラス初心者の方にもおすすめのシマススキ
- 学名 : Miscanthus sinensis ‘Variegatus’
- 科名 : イネ科
- 分類 : 耐寒性宿根草
- 原産地 : 中国、朝鮮半島、日本列島、台湾
- 生育後の大きさ :100〜150㎝
- 日照 : 日向
- 耐寒性 : 強
- 耐暑性 : 強
- 用途 : 葉を楽しむ、穂を楽しむ、ウィンターインタレスト(winter interest)
シマススキはこんな植物!おすすめポイントは??
1、樹形がまとまりやすく、大きく成長しても倒れにくい
実は、シマススキ。
数あるオーナメンタルグラスの中で一番私たちアウクバガーデンが植栽工事で多用するグラスです。
その一番の理由がこちら、『倒れにくい』ということ。
海外で10年ほど前から人気が出てきたオーナメンタルグラス。
最近は雑誌で特集も組まれるなど、ようやく日本でも人気が出てくるようになりました。
そのため園芸店でも取り扱いが徐々に増えてきて手に入る品種も多くなってきましたが、グラスの難点としては成長すると倒れることが多い、ということ。
日本は雨が多く高温のため海外での生育状態と比べるとどうしても徒長して夏頃からは耐え切れずに重みで倒れてしまうことが多いのです。
特に海外で人気のパニカムやホルデュームは、ここ九州の温暖な気候ではべちゃっとなりがちです^^;
その点、このシマススキ!
成長しても大体1m前後で収まるので倒れにくい!
そして形もまとまりやすく、サポーターを入れずとも自立してくれる!!!
これは地味なようですが、グラスを育てる上でとっても大事なポイントです!
というのも、オーナメンタルグラスといえでも大半はイネ科。
日本によく生えている雑草もイネ科。
つまり、樹形が乱れるとどうしても雑草が入り込んだような荒れた庭に見えてしまうのです…
そのためグラスを使用する際は、通路や花壇のエッジをキレイにするなどの工夫が必要。
荒れた風に見えてしまっては、せっかくガーデニングを頑張っても虚しいことになってしまいますからね^^;
その点シマススキはしっかりと株でまとまり荒れて見える心配ゼロ!!!
斑入りの葉も涼しげで植栽に明るさをもたらしてくれますよ^^
http://www.plantmaster.com/gardens/eplant.php?plantnum=5392
2、暑さに強く、斑が日に焼けにくい
こちらも日本ならではの問題ですが、夏の日差しが強烈で曇りの少ない(ほぼ無い?)日本。
斑入りの植物はおしゃれに見え、花の無い時期でもガーデンを華やかに見せてくれますが、難点としては夏の強い日差しに弱く斑の部分が黒くなりがち。。
斑入りは是非とも庭に取り入れてほしい植物ではありますが、この葉焼けを気にすると半日陰や日陰など、植栽場所が限られてしまうという問題がありました。
その点、こちらのシマススキはキレイな斑のライン入りながら葉焼けはほぼゼロ!
朝日から西日まで一日中太陽の光を浴びるような場所でも焼けることなくキレイな色を保ったままです!
このキレイな斑入りのおかげで、夏場のお花の少ないガーデンでも存在感を発揮し、涼しげな雰囲気をプラスしてくれていますよ^^
ちなみに、シマススキに限らずオーナメンタルグラスを植栽に取り入れる最大の理由、それはグラス類が『つなぎの植物』としてガーデンで機能してくれるからです。
イギリスでも、「困ったら植物と植物の間にグラスを植えなさい。植物同士を繋いでくれるから」とよく先生に言われたものです。
サイズや色はそれぞれありますが、グラスの線の細さを植栽に入れると不思議とまとまって見えるので、私たちも植栽工事の際には必ずグラス形状のものはいれるようにしていますよ。
話は逸れましたが、シマススキの持つこの美しい斑の隠れたメリットは、夜にも現れます。
それは、ライトアップに映える!ということ!
この薄黄緑色がライトアップされるとぼんやり白く浮かび上がり、なんとも魅力的な雰囲気を醸し出してくれます^^
こちらは写真取り次第またアップしますね!!
いかがでしょうか?
シマススキに関して少しはイメージがつかめたでしょうか?
秋の赤っぽい繊細な穂はもちろん、それ以外の時期にも魅力満載のシマススキ。
大きさは中型〜大型のグラスの分類にはなりますが、株が自然にまとまってくれるので小さなスペースにも取り入れやすいグラスです。
植栽の奥に背景として入れるのはもちろん、手前に植えて主役気味に扱うのもオススメですよ♪♪
以上シマススキについてのお話でした^^