暑さも真夏の日差しも何のその!花以外の時期にも頼りになる宿根草 ルドベキア
- 学名 : Rudbeckia
- 別名 : コーンフラワー、松笠菊(マツカサギク)
- 科名 : キク科
- 分類 : 耐寒性宿根草、一・二年草
- 原産地 : 北アメリカ
- 生育後の大きさ :40~150㎝(品種により異なる)
- 日照 : 日向
- 耐寒性 : 強
- 耐暑性 : 強
- 用途 : 花を楽しむ、グランドカバー、ウィンターインタレスト(winter interest)
ルドベキアはこんな植物!おすすめポイントは??
(注:ルドベキアは世界中で約30種の園芸品種があります。今回はその中でも、私たちアウクバガーデンがよく植栽に用いるルドベキア・ゴールドスタームに特化してご紹介しています)
1、花の無い時期にもガーデンで役に立つ!
ルドベキアの魅力、まず一番は花の無い時期にも様々なメリットがあることです!
一つ目は地面に近い位置で広がる葉っぱ。
花が咲く季節(7月ごろ)になると背丈も伸びてくるので葉も上のほうに付きますが、地面近くにもしっかり展開したままですね。
ちなみに3月末の芽吹きのころの様子がこちら。
その後4月中頃で・・・
写真中央のバプティシアの芽吹きをメインで撮った写真だったため、ルドベキアは左下に小さく映るだけですが^^;
ただ、そのバプティシアに比べてもいかにルドベキアの葉が地面近くに展開しているかが分かりますね!
このように葉が地面近くで広がるということは、要は地面を覆い隠してくれるということ。
つまりは、グランドカバーに最適!ということなのです!
グランドカバーって、地面を張っていくような植物じゃないの??と思われるかもしれませんが、グランドカバーの目的は、あくまでも土面を隠すため。
土を太陽から隠し、雑草を生えにくくすることが求められます。
ということは、広義でいえば、地面を覆ってくれ、雑草を生えにくくるものならグランドカバープランツの一種ではないのか?と私たちは考えます^^
そういう意味では、このルドベキアは立派なグランドカバープランツ!
地面に近い位置で展開する葉っぱで、雑草がぐんぐん成長する春~晩秋にかけて地面をしっかり覆い雑草を抑制してくれます。
雑草取りからそれだけの間解放されるだけでも、かなりのローメンテナンスガーデンを作ることが出来ますね^^
(ちなみに、このような使い方としては、シュウメイギクも同じような働きをしてくれますよ^^ ⇒おすすめ植物 宿根草・シュウメイギク)
2つ目の花以外のメリット、それは冬。
つまりはウィンターインタレスト(Winter Interest)です。
(冬寂しい宿根草ガーデンにしないために!ウィンターインタレストガーデンについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください⇒宿根草ガーデン 冬の魅力)
ルドベキアの冬の姿はこんな感じ。
http://fafard.com/ornamental-seed-heads-for-winter-garden-interest/
ちなみに、ここまで真冬にならなくても花びらが落ちた後はこんな雰囲気です。
花びらが落ちた後、中心がボール状に残り印象的な雰囲気ですね!
その形状からウィンターガーデンの中でもルドベキアの冬の姿は人気ですよ^^
普段は冬の間は寂しい宿根草。
このように冬にも魅力的な姿を保ってくれる植物なら楽しみが倍増しますね!
2、耐暑性が強く育てやすい
さて2つ目のルドベキアのおすすめポイント。
それは何と言ってもその育てやすさです!
これはルドベキアの属するキク科全般に言えることですが、まず耐暑性が高いものが多いので、夏の暑さで弱りにくい。
ルドベキアの他に、キク科ではエキナセアやアキレア、エリゲロンなんかも暑さに強い植物として知られていますね!
ルドベキア、日本では一般的に9cmのポット苗で売られていることが多いですが、このサイズのものを植え付けると最初のシーズンには花をつけないことが多いです。
2年目のシーズンになると花を付けてもまだ数える程度。。。
でもそれが3年目になると…
枝の分枝も多く、1株からたくさんの花が咲きます!
ここまでくるのには中々時間がかかりますが、このように一旦根付けば、特にこれといった手入れがなくとも毎年綺麗に立派な花を咲かせてくれます^^
これもきっと、ルドベキアがもともと持っている強健さ所以♪
ローメンテナンスガーデンを作るためには、このように一旦根付けば手入れをほとんど必要としない強い植物をいれることは必須ですよ^^!
(ちなみにこの立派に咲くまで数年かかる日本のポットサイズに関して、率直な思いを書いている過去記事はこちらです。→宿根草が育たない!原因はポットサイズかも?)
3、花の少ない時期にお庭を彩ってくれる
ルドベキア最後のおすすめポイント、それは何と言ってもその花期です!
(ちなみに最後というと語弊がありますが…^^; 他にも病気になりにくいなど、ルドベキアの良いところ沢山ありますよ!)
ルドベキアの花が咲くのは7月中旬ごろ。
全体的に咲き揃い、最盛期を迎えるのは7月終わりごろから。
これは、バラのシーズンから始まる華やかな時期が一旦落ち着き、庭は緑で覆われつつも暑さで植物たちがなんだかぐったりしている…花も少ない…そんな時期です。
ボーダーガーデンでも一番見ごたえがあるのは5月の終わりから6月の中旬ごろ。
デルフィニウムなどの見ごたえのある大きな花がガーデンを彩る時期ですね^^
そして、それらの花が終わった頃…
ルドベキアの黄色い色がお庭にまた彩りをプラスしてくれます♪♪
花持ちも良く、さらに切り戻せばまた花を付けてくれる優れもの。
真夏の暑い時期でも咲き続けてくれるルドベキアは、夏の庭を飾るのに欠かせない宿根草ですよ!
そのひまわりのような花も暑い時期に元気をくれる気がしますね!^^
さて、ルドベキアについて少しはイメージが付きましたか?
冒頭にも書いた通り、ルドベキアは園芸品種がたくさん存在します。
(一年草もありますよ)
今回は主にアウクバモデルガーデンで使っているゴールドストラムに関してですが、別の品種に関しても、宿根タイプのルドベキアであれば背丈や花の大きさは違うものの、一般的には今回ご紹介したのと似たような特徴を持っています。
詳しくはまた別の機会にご紹介させていただこうと思います^^
以上、ルドベキアのご紹介でした♪