世界中にファン多数!海外で愛されている日本生まれの常緑樹 ~アオキ~
- 学名 : Aucuba japonica
- 科名 : ミズキ科
- 分類 : 常緑低木
- 原産地 : 日本、東アジア
- 生育後の大きさ : 高さ 1.2~3.0m 横幅1.0~2.5m
- 耐寒性 : 強
- 耐暑性 : 強
- 日照 : 日陰、半日陰
- 用途 : 空間を明るくする、空間を埋める、背景
アオキはこんな植物!おすすめポイントは??
1、光沢のある明るい斑入り葉
アオキの特徴はなんといっても斑の入った明るいその葉!
アオキは日陰に植えられることが多いと思いますが、日陰の庭はどうしても全体的にじめっと暗いイメージになりがち。。
更に、きれいな花の咲く植物はどうしても日向向けのものが多く、日陰の庭だとお花も少なく寂しい。。
そんな時、この光沢のある葉っぱはシェードガーデンにうってつけ!
斑入りの葉はお花が無い時でも華やかに見せてくれますよ♪
また今は花の色や形でデザインするのではなく、葉っぱの色、形でデザインするのが主流!!
(こちらの記事でも詳しく書いてあります^^⇒お花でいっぱいの庭とは・・・?)
そんな時にこのアオキの斑入り葉はとっても重宝します!
常緑樹なので、一年を通して大きな葉を広げてくれ、大きな面積をカバー。
大きな面積をカバーしてくれるということは、土に光を届けないということなので雑草抑制効果も!!
葉っぱを楽しみながら、嬉しいオマケが付いてくるようですね^^♪
2、寒さ、暑さにも強く、病害虫も付きにくく、更には大きくなりにくい!
アオキは日本生まれの常緑樹。
そのため海外原産種が苦手とする日本の高温多湿も何のその!
暑さ・寒さ問題なしに元気いっぱい生育します^^
病害虫に関しては、日陰なのでカイガラムシやすす病が発生することもありますが、基本的には枯れるほどの問題になることは少ないです。
ちょっと葉が混みあってきたなあ、と思ったときに葉っぱを透いて風通しを良くしてあげておくと、こういったトラブルを最小限に防ぐことが出来ますよ^^
そして大きさでいっても、大型になる品種もありますが、それでも2~3mほど。
その他のものは大体1.5m前後で収まり、小さなスペースでも安心です^^
3、様々な品種がある
これは私たちアウクバガーデンが最近面白い!と思っているポイント^^
アオキと一口にいっても色んな品種があり、それを寄せ集めるとバラエティに富んだ面白い植栽に♪
私たちはこれを「アオキ畑」と呼んでいます。笑
例えば、
葉が丸い アオキ ダルマ黒川
葉が細長い アオキ ナローリーフ
黄色の斑が濃く強く出る アオキ グリーン&ゴールド
などなど。。
品種によって雰囲気ががらっと変わりますね!!
そしてその品種の豊富さ、それぞれの個性の面白さこそアオキのコレクターが多い秘密!
アオキは江戸時代にヨーロッパのプランツハンターたちによって各国に持ち帰られ、さらにその土地土地で品種改良され、今は外国生まれの品種も沢山^^
日本でも、江戸時代の版画園芸文献にも載っていてコレクターも多く、植木屋さんたちが熱心に様々な品種を生み出したそうですよ。
ただ残念ながら今はその3分の1くらいしか現存していないそうです。。
どんな品種があったのか、タイムスリップ出来るものなら見てみたいですね。
ちなみに、実はアウクバの打ち合わせルーム中庭もこのアオキの品種の多さを生かして、「アオキ畑」を作っています。笑
なぜなら・・・・
なにを隠そう・・・
アウクバガーデンの由来は、アオキの学名、aucuba japonicaから来ているのです~!!!
(ここの由来、よく聞かれるのでまた後日ご紹介できればと思います^^)
というわけで、この春にリニューアルしたばかりのアオキ畑。
まだまだ植物は小さいですが、植えてから2か月、すでに緑も写真のころよりずっと濃くなってきています^^
今後の成長が楽しみです♪♪
話はそれましたが、日本生まれのアオキ。
古くから日本庭園や外構でよく使われてきた植物ですが、ちょっと和風っぽい・・・古くさい・・・と敬遠されることもしばしば。
ただ、この強健で、常緑樹で、小型で、斑入りで、光沢がある、この植物。
こんな万能選手はなかなかいない!
決して和風よりではないですし、使い方によってはとってもオシャレに見えるパワーがあります!
海外のガーデンでもよく植えられている、ということからもそれは分かりますね^^
アオキ、アウクバガーデンのもととなったこの植物、お勧めです!!!!
ちなみに・・・
こちら海外での使用事例です^^
さすがスペースあるだけあって大型種を使っていますが、効果的なアイキャッチをしてアオキが使われていますね!
年中通して葉っぱがある、というのはこうした春先や冬にこそ存在感を増しますね!
http://www.timberpress.com/blog/2013/12/3-views-of-the-jewel-box-garden-at-brandywine-cottage/