花の少ない夏の間涼し気な花を咲かせる!強健で育てやすい落葉低木 西洋ニンジンボク
- 学名 : Vitex agnus cas
- 別名 : ビテックス(ヴィテックス) バイテックスなど
- 別名 : ビテックス(ヴィテックス) バイテックスなど
- 科名 : クマツヅラ科
- 分類 : 落葉低木
- 原産地 : 南ヨーロッパ
- 生育後の大きさ : 高さ3m前後 横2~3m前後
- 耐寒性 : 強
- 耐暑性 : 強
- 日照 : 日向
- 用途 : 花を楽しむ、シンボルツリー、背景を作る
西洋ニンジンボクはこんな植物!おすすめポイントは??
1、日本の暑さも何のその!乾燥にも暑さにも強い育てやすさ
西洋ニンジンボクの一番のポイント。
それは、耐暑性が強く、乾燥にも強いということです。
西洋ニンジンボクの様にヨーロッパ原産の植物は、耐寒性は高くても、日本独特の高温多湿でムシムシした夏が苦手。
夏の間に暑さと湿度に耐え切れずに枯れてしまう…ということがよくあるのですが、西洋ニンジンボクに関してはその点心配なし!
アウクバモデルガーデンでは、真南の、直射日光プラス西日がガンガン当たるところに植えていますが、全くものともせずにぐんぐん大きくなっています^^
このエリアは乾燥に強いものを植えているということもあり、日当たりの割には水やりはかなり少なめ。
それでも夏の日差しで葉焼けすることもなく、沢山の花をつけ、この通り元気いっぱい!
また、株も乱れにくいことも大きなメリット。
この写真の西洋ニンジンボクは植え付けてから約3年。
まだ一度も剪定をしていませんが、この通り、自然樹形でまるっこいキレイな姿になってくれています!
遠くからも良く目立ち、今ではアウクバモデルガーデンの駐車場前を立派に彩ってくれていますよ^^♪
2、夏の間に涼し気な花を長期間にわたって咲かしてくれる
続いてのメリット、それは西洋ニンジンボクの特徴でもある花です。
大体6月後半くらいから、15~20センチほどの花穂が上向きに次々と咲き、蒸し暑い夏を爽やかな色で彩ってくれます^^
この花穂、かなりしっかりとしているので、大雨や強風でもクタッとなることなく、空に向かって咲き続けてくれますよ♪
しかもこの花、アウクバ事務所のある九州はもちろん、西日本や東日本の温暖なエリアでは、花後に一度切り戻すと秋にもう一度花をつけてくれるという嬉しい特徴が!!
その理由は、西洋ニンジンボクが、今年伸びた枝の先に花をつける新枝咲きだから!
そのため、温暖な時期が長い(=生育期が長い)エリアでは、花後に切り戻してももう一度枝を伸ばし、花をつけるだけの十分な時間があるのです!
このあたりは宿根草などと同じですね^^
これだけ豪華な花を一年に2回も楽しめるなんて、とってもお得な気がします♪♪
ちなみにこの花は、蝶々や蜂が好きなようで、毎日たくさんの昆虫が遊びに来てくれます^^
可愛いクマバチがたくさん♪
ちなみにこのクマバチ(この辺りではクマンバチと呼ばれます)、大きな体の見た目とは裏腹に、非常に温厚でおとなしい蜂です^^
よく飛び回っているオスはなんと針すらも持っていません!
性格も穏やかなため、針を持っているメスでさえ、人間から危害を加えない限りは刺すことはありません。
むしろ刺すとその子自体が死んでしまう…
そのため、よっぽどのことがないと刺されることはないといわれています。
仮に刺されたとしても、クマバチの毒はミツバチよりも下。
一般的な蜂の中では一番毒性が低いのだそうです。
こういったことを知るまでは、クマバチ大きくて羽音もすごいし怖い…と思ってましたが、今では可愛いなあ♪と思って見守れるようになりました^^
話はそれましたが^^;
暑さで多くの植物がぐったりしている夏、次々と花を咲かせる西洋ニンジンボクは、
ナチュラルなお庭をつくりたい!
ローメンテナンスの手間のかからない植物を植えたい!
という方にはピッタリの植物です♪
ちなみに、まだ流通量は少ないですが、一般的な青紫色の他、ピンクや白の花を咲かせるタイプもありますよ^^
https://www.henriettes-herb.com/galleries/photos/v/vi/vitex-agnus-castus-7.html
https://nurcar.com/
西洋ニンジンボクの育て方で気を付けることは??
そんなお勧めいっぱいの西洋ニンジンボク、お庭に取り入れる難点としては、成長が早いということが挙げられます。
上で述べたように、剪定無しでも自然にまとまるので広いエリアでのびのび育てる分には困ったことにはならないのですが、低木といいつつ放任だと縦横共に3m近くになってしまうので、小さなスペースに植えようと考えている方は注意が必要です。
実は、上でも使っているこの写真の西洋ニンジンボク、3年前に植えた時には赤丸程度の大きさでした。
こうやってみると冗談のような成長スピードです。笑
植えた当時はポット苗で、大きさがせいぜい80~100センチほど。
大きくなるのは分かりつつも見た目が寂しかったので、横にシマススキを植えたほどです。
今となっては、シマススキ、別の場所に植え替えが必要ですね。笑
たった3年でここまで大きくなりました!
ただ、そんなに大きくなるのだったら植えられない…と思った方、安心してください!
西洋ニンジンボクは剪定が容易な植物なので、小さく保とうと思えば1.5mほどのサイズでも十分にキープすることが出来ます!
そのやり方は単純明快!
冬の間に半分以下の大きさに強剪定することです!
上でもご説明した通り、西洋ニンジンボクは新枝咲きといって今年伸びた枝の先に花をつける植物です。
そのため思い切った強剪定をしても、花芽を取ることなく剪定することが出来るのです^^
このように剪定で大きさのコントロールが可能な植物であれば、自分のお庭に合わせたサイズでガーデニングを楽しむことが出来ますよ♪
ちなみに…
これは気を付けることではないのですが、西洋ニンジンボクの芽出しは他の植物に比べ、かなり遅めです。
これは春ではなく夏の間に最盛期を迎えるため。
西洋ニンジンボクの他にも、真夏に花をつけるサルスベリなんかも芽出しが遅い植物として有名ですね^^
あまりの芽出しの遅さに、怠け者の木と呼ばれるほどです。笑
ちなみに個人的には、西洋ニンジンボクもサルスベリと変わらないくらい遅いんじゃ…と思います。
そのため、春になっても芽が出てこない!枯れた!!!と思わず、ねぼすけさんをゆっくり待ってあげて下さいね♪
以上、西洋ニンジンボクのお話でした^^