真夏に何度も花を咲かせる育てやすい宿根草 ミソハギ
- 学名: Lythrum anceps
- 別名: ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)
- 科名: ミソハギ科
- 原産地: 日本、朝鮮
- 分類: 多年草
- 生育後の大きさ:高さ1~1.2m
- 耐寒性: 普通
- 耐暑性: 強
- 日照: 日向
- 用途: 花を楽しむ、ローメンテナンス
ミソハギはこんな植物!おすすめポイントは??
1、鮮やかなピンク色の花を夏の間中咲かせてくれる
ミソハギのお勧めポイント、それは真夏に次々とピンク色の鮮やかな花を咲かしてくれることです。
注目点としては真夏の暑い時期ということ!
ガーデニングなどで宿根草を育てたことのある方はご存知かもしれませんが、真夏の時期、意外とお花は少なめです…
宿根草の花で一番賑わう季節は5月後半~7月上旬ごろ。
その後の夏本番の8月となれば、一年草などは暑さを気にせず花を咲かせますが、宿根草はどうしても暑さにやられ少し休みがちなんですね。
そんな時に頼りになるのが、暑さをものともせずに咲き続けてくれる植物たち!
その点、ミソハギは人間もぐったりなこの時期を鮮やかに彩ってくれる頼もしい味方です^^♪
さらに嬉しいポイントはその花もちの良さ!
沢山の小花の集合体である花穂は、一旦咲くと長い間にわたって咲き続けてくれ、更に切り戻すともう一度咲いてくれるオマケ付き!
ちなみに、アウクバモデルガーデンに植わっているミソハギは、ちょうど7月頭ごろから一度目の花を咲かせはじめます。
その後2週間ほどしてから切り戻すと、また8月上旬~中旬にかけて再度開花。
9月になっても暖かい日が続くときは、その後8月終わりに切り戻してももう一度花を付けてくれることも^^
なんとその合計3回!
これはお得!!!
ほとんどの花が暑さでぐったりしている真夏に鮮やかなピンクの花を咲かせてくれると、それだけでも嬉しくなりますね♪
2、夏の暑さも何のその!強健で育てやすい!
次なるミソハギのお勧めポイント、それは何よりも強健で育てやすい宿根草であるということです。
園芸用に販売されている宿根草の多くはヨーロッパ原産のものが多く、どうしても日本の高温多湿が苦手で夏に弱りがち…
その点、このミソハギは日本にもともと自生する日本原産の宿根草であるため、日本の環境に問題なく対応します。
年々熱くなり熱帯化している日本。
残念ながらヨーロッパ原産の多くの宿根草は、ここ九州では厳選しないと育たないものも増えてきました。。
例えば海外では定番のゼラニウムやアルケミアモリス。
アルケミアモリスは夏に溶けるように消えてしますし、ゼラニウムも育ったとしても大株にまで成長するのはかなり困難です。
ヨーロッパや北海道、東北では放っておいてもこのように大きな株になるのに、、、
悲しいです。。
https://www.greatgardenplants.com/
(ちなみにアウクバのホームページで紹介している植物は福岡の過酷な夏でも耐え切れる強さの子ばかりです!
耐寒性にフィーチャーしたものは多いですが、これからの日本、とくに本州エリア、西日本でのガーデニングは耐暑性こそが一番大事なポイントですよ!!)
ちなみに、このミソハギ、一般的な宿根草のように株自体が大きくなって株分けして増やしていくのではなく、地下茎で増えていきます。
数年で見事な群生を作り出すので、お庭の風景を作るうえでも非常にありがたい存在です^^
ちなみに地下茎といっても、根っこが浅めのところを張っているので邪魔な所に広がったら手で簡単に抜けます。
そのため広がりすぎて困る…ということもなく、コントロールしやすい広がり方です。
ただ、あくまでも地下茎で広がるもの。
小さなスペースに植えるのには、あまり向かない植物です。
ミソハギの育てやすいローメンテナンスさを生かすためには、広めの植栽スペースに植えてあげてくださいね^^♪
ミソハギの育て方で気をつけることは??
ミソハギの注意点としては、根っこが浅めのところを走る&もともと湿地帯に自生するということで、乾燥には少し弱めということです。
本によっては水生植物と分類されていることもあるくらいです。
ただ実際には、あまりに水はけが良すぎる…といった環境でなければ、そこまで神経質に考えなくても大丈夫^^
ちょっと心配だな、という場合には植え付け時にたっぷりと腐葉土を混ぜ込んだり、冬に同じく腐葉土でマルチングをしたりと工夫してみてくださいね!
環境に合えば可愛い小さな苗があちこちから顔を出してくれますよ♪
もともと日本に自生し、古くからお盆の迎え火を焚く前にミソハギの周りに水をまいたり、お花をお供えに飾ったりと、その美しさだけでなく私たち日本人の生活に深く根ざしているミソハギ。
そのためか、田舎では育てている家も多くありますよね。
育てやすいのはその点からも折り紙つき!
そのナチュラルな野趣あふれる姿は、タイプを選ばず様々なお庭にぴったりはまり、お庭を美しく彩ってくれますよ♪