シンボルツリーにおすすめ!楊貴妃も愛した香り ~ロシアンオリーブ~
- 学名: Elaeagnus angustifolia
- 別名: ホソバグミ、ヤナギバグミ
- 科名: グミ科
- 分類: 落葉小高木
- 原産地: 中央アジア~東アジア
- 生育後の高さ: 6m前後(剪定により小さくもできます)
- 耐寒性: 強
- 耐暑性: 強
- 日照 : 日向
- 用途: シンボルツリー
ロシアンオリーブはこんな植物!おすすめポイントは??
1、花がとても良い香り
3月終わりから4月上旬にかけて、可愛い小さなレモンイエローの花が株いっぱいに咲き乱れます。
このお花の良い香りといったら・・・!!!
キンモクセイ、ジンチョウゲ、クチナシが一般的に三大香木といい、良い香りの樹木の代表格として扱われますが、個人的にはロシアンオリーブもそれらに引けをとらないと確信しています!
開花期には何とも甘い、だけどちょっとスパイシーな良い香りが辺り一面に^^
それもそのはず、実はこのロシアンオリーブ、原作地中国では砂棗(さそう)と呼ばれていて、かの楊貴妃も愛した花なんだとか。
そしてなんとその花を使い、かつて資生堂さんが香水まで作っていたそうです~!
私も今回調べて初めて知りました!
そりゃ良い香りのはずだ・・・
今はもう廃盤になっているそうですが、一説には伝説の名香とも呼ばれていて今も根強いファンがいるそうですよ^^
『沙棗(SASO)』という香水だそうです。
廃盤になる前に嗅いでみたかったなあ~。。
話は戻りますが、アウクバモデルガーデンではこのロシアンオリーブ、入り口横に植えています。
春になって可愛い花が咲くと玄関を通るたびその香りに癒され、「ああ、今年も春が来たなあ」と幸せな気持ちになります♪
良い香りの木があるとそれだけで季節を感じられるので嬉しくなりますね^^
色もドギツイ色ではなく、何とも控えめな優しい色で大好きです。
ちなみに春の様子は過去のブログでもご紹介していますのでどうぞ(ロシアンオリーブが開花しました♪)
2、強健で育てやすい
これは育てるうえでとっても大事なポイントですね!
このロシアンオリーブ、オリーブと名が付きながら実はグミの仲間。
そのため非常に育てやすく乾燥にも暑さにも強い!
九州の暑さで南向き+日光ガンガン当たる8月でも、ほぼ葉焼けすることもなく元気に枝葉を伸ばしています^^
シルバーの小さな葉は直射日光に強いものが多いですが、このロシアンオリーブもその通りに、暑さ寒さお構いなしです♪♪
そして、今さりげなく『寒さ』と言いましたが、この寒さに強いというのも大きなポイント!
オリーブを育てたい!と思ってもオリーブはもともと地中海原産の1年中温暖なエリアに自生するもの。
つまり、雪が降ったり霜が降りたりするような寒さには耐えられないのです。。
日本だと北関東以北は難しい、といわれていますね。
そこで、オリーブを植えられない方にオリーブとよく似た樹木は?となると、このロシアンオリーブが挙げられます^^
耐暑性に耐寒性、どちらも強いのはこの木の強健さを物語っているようですね♪
ちなみに、このロシアンオリーブは本家オリーブと異なり落葉樹になります。
正確には半落葉樹。
つまり、寒さがそこまで厳しくないエリアでは葉をあまり落とさないで越冬し、寒さが厳しいエリアでは葉をすべて落としますよ、ということ。
今のところアウクバガーデンでのある北部九州では、あまり寒くない冬には葉を落とさずほぼ常緑樹のように春を迎え、今年の冬のように寒さが厳しかった年には全部落葉する、といった状態です。
ただ葉が落ちてしまっても春にはしっかり芽吹きますので安心してくださいね^^♪
♦ ロシアンオリーブのマイナス点
1、とにかく暴れる・・・!
そうなんです。。。
花が可愛い、実も楽しめる、育てるのも楽、暑さ寒さにもついでに乾燥にも強い、となったらもうこれしかないでしょ!!!
となりがちですが実際中々お勧めしにくい理由・・・
それはとにかく暴れる!!!ということ!!!!
あっちやこっち好き放題に枝を伸ばし、年に最低2回はかなり切り詰めないと大変なことになります^^;
そのため広いスペースがないと中々育てるのが難しい、、ということに。。
ただ剪定といっても、萌芽力が強いのでどこを切っても失敗なくそこから芽を出してくれます。
そういった意味では、自分で気になったら枝をチョキチョキしちゃおう!くらいで出来るので、お手入れ気にならないよ~という方なら簡単だと思います^^
成長もかなり早いですが、同じく剪定でコントロールも出来るので、そこも何とかなるかなあと。
ちなみに。
これが植え付けてから半年後。(一番右)
半年前はこの時伸びているぴょんぴょんした枝がなく、棒切れにちょっと葉がついたようなものでしたので半年間でも大分伸びました。
そして・・・
これが植え付けてからもうすぐ3年の姿です^^;
あえて剪定前のボサボサの時を載せてみました。
もはや大きくなりすぎて、左下のイトススキは移植が必要ですね^^;
ただ大きくなった姿は全体的に涼し気でとっても雰囲気がありお勧めなので、お庭にスペースがあり大きく育てられる!という方には本当にお勧めです♪
シンボルツリーに使うと一本でお庭の雰囲気が一気にブラッシュアップしますよ!
ちなみにこのボサボサ姿のままだとロシアンオリーブに悪いので、また剪定後の写真も後程アップします^^;
以上、おすすめの植物たち ~高木 ロシアンオリーブ編~でした^^