植物を枯らすことなく夏を乗り切るには!?真夏の水やりは時間帯と量が大切!
今年もガーデナーにとって大変な季節がやってきました!
そう、真夏の水やりです。
どんなに体が疲れていようとも風邪をひいていようとも、植物を枯らさ無いためにはこの水やりが必須!!!
特に記録的な猛暑の今年。
連日気温は35度を超える猛暑日続き。
夕立ゼロ。
もし水やりを数日間忘れようものなら…
しなっしなの植物が庭に横たわっているかもしれません…
うーん。。
なんとも悲しい姿。。。
大切に育てた植物がこんな悲しい姿になったのは見たくない!!!
そこで、今の時期にこそ読んでほしい、酷暑でも植物を元気に保つ水やりのコツ、お教えします^^♪
水やりに適した時間帯は?
まず「夏場」ということを除いて、基本的な水やりのお話からしていきたいと思います。
水やりなんてただ植物に水をあげるだけでしょ?とお思いの方。
甘いです!
「水やり3年」と言われるほど水やりは奥が深いもの。
(一説によると5年という話もあるくらいです)
水やりの仕方で軟弱な植物になったり、逆に乾燥に強い植物になったり、はたまた枯らしてしまったりとその責務は重大!!
植物や土壌、方角によっても適する水やりのタイミングや量は異なるため、中々一概にこの方法がベスト!と言えない所にも難しさがあるのかもしれません。
ただ、そんな難しい水やりの中でセオリーとされていることの一つに、
水やりは朝に行う!
ということがあります。
なぜ朝に行うかというと、
①植物の光合成
②病気や害虫の防除
の2点が主に関係しています。
それぞれご説明していきたいと思います^^
①植物の光合成のシステムと水やりの関係
まず植物の光合成。
これは当たり前ですが、太陽の出ている時間帯、つまり日中に行われます。
そして光合成が一番活発な時間が午前中。
つまり「朝」なんですね。
次に光合成の原料になるのは、光と二酸化炭素、そして水。
つまり、水がなければ植物は光合成が出来ません。
光合成が出来ないと成長に必要な炭水化物を作ることが出来ず、結果、植物はそのまま枯れてしまいます。。。
つまりは光合成の最も盛んな午前中に水をあげることが、植物の光合成を一番効果的に手助けすることが出来るのです。
http://www.homemate-research-junior-high-school.com/useful/20100_junio_study/1_science/photosynthesis/
②病気や害虫と水やりの関係
朝の水やりが良い二つ目の理由。
それは、夕方〜夜に水やりをすると、病気や害虫を招きやすいからです。
基本的に彼らは湿ってじめじめした環境が大好き。
夕方に水やりをすると土が湿っている状態が長く続くため湿度もそのまま高い状態を保ちます。
つまり、その分病害虫の好む環境が長く続く、ということになります。
必然的に発生頻度が高くなる、なんてことに。。。
そのため湿度が高い時間帯を少しでも短くするためにも、水やりは朝!が鉄則です。
真夏の水やりの場合は?
以上のことを踏まえて、真夏の水やりの場合を考えてみましょう。
まずセオリー通り、鉄則は朝!
しかも理想としては太陽が昇る前の早朝です!
そんなこと言っても今の時期の太陽が昇る前って5時過ぎだし…という方。
この温度変化を見てください。
ウェザーニュース
こちらは明日の福岡県の温度変化のグラフです。
なんと、8時過ぎの時点で30度を超えています!
ただしこの温度はあくまでも日陰の温度。
日向だと、もっと早い時間に30度は突破しているでしょう。
最近は車についている車外温でも、8時頃の時点で33度あたりを表示していることも珍しくありません。。
つまり、まだ朝だから、と思って8時〜9時頃水やりすると、その水はあっという間に熱さられ、お湯状態に。
お湯となった水は植物の根を傷め、元気にさせるつもりが余計にぐったりさせるなんてことも。。。
同様の理由で日中の水やりも厳禁です!!!
以上のことから、水やりに最も適した時間は、周囲が薄明るくなり、太陽がしっかり昇る前までには完了する早朝5時〜6時頃!
これが理想です!!
といっても、
早起きが苦手な方。
夜に夜更かしをして早起きが辛い朝。
週末くらいは寝坊したいよ、という方。
何をかくそう、私もそのパターンです!
そんな方には朗報。
夏は夕方に水やりしても特別OK!!!
これはあくまでも朝が難しい場合の代替案。
上でも述べたように、早朝できるのならそれが理想です。
ただ、、、
早朝は難しいから9時頃にあげます!
というくらいなら、夏に限っては夕方にあげた方が良い、と私は思います。
夕方といっても西日が隠れ日陰になった時間帯ですよ。
まだ西日がガンガン当たっている時は厳禁です!!
夕方でも良いんだ〜と思うと少し気が楽になりますね^^
私も今日は夜更かししたいな、明日寝坊したいな、という時には朝の代わりに夕方水やりをしています。
楽できるところは楽をする!
これが息切れしないガーデニングには必須ですね^^
夏場の1回の水やりの量は?
続いて真夏の水やり量。
それは、
上げすぎじゃない?という位たっぷり!!!
これがポイントです。
よく、水やりしてたんですけど枯れました…という方がいらっしゃいます。
その場合は、一回の水が少なすぎることがほとんどの原因。
ホースでしゃーっと水をあげたくらいでは地表を濡らす程度で、水分を必要とする根っこ辺りにはほとんど入っていきません!
しかも最悪のことに、地表にある水分をもとめ根っこが地中浅いところに張り…
結果、乾燥に弱い手間のかかる植物に育っていきます。
お世話にしているはずなのに余計乾燥を招くなんて…
なんとも悲しいことです。。。
ではここで植物の蒸散量についてのミニ知識。
蒸散とは、文字通り根っこから吸収した水分を空気中に排出することですが、その量、ご存知ですか??
なんと、大きさにもよりますが樹木の場合は1日に数リットルから数百リットル!
別の研究結果によると、なんと数トンの場合もあるそうです!
すごいです!!!
身近なトウモロコシの苗でも、なんと1日に排出する水分量は5リットル!!!
つまりは、それだけの水を植物は必要としている、ということなんですね。
これだけの水をあげようと思うと、ホースでシャーっと少し上げた程度では全く足りないことが明らかです!
夏場にしっかり地面深くまで浸透するよう水をあげようと思うと、
ホースを動かさず、7~10秒程度同じ箇所に水やりをする
くらいが丁度だと思います。
ただこれはあくまでも基本。
水切れで萎れている植物や、サイズの大きな植物、植えて1〜2年以内の植物にはもっと長く、30秒くらい水やりをしてあげても良いと思います。
そうはいっても、もちろん、土の状態を見ながら。
土が湿っている場合はここまでの水やりは必要ないと思いますし、カラッカラに乾いている場合はもっと必要かもしれません。
この辺りは臨機応変にお願いします^^
さて、長くなりましたが今日は真夏の水やりについてお話ししました。
私も明日早起きで水やり頑張ります!
水やり全般について書いてあるブログもありますので宜しければどうぞ^^