アウクバの外構工事・造園工事コラム

芝生の築山

オープン外構でも境界を出すには?築山でナチュラルに仕切る

 

 

アウクバのモデルガーデンの特徴の一つに、『築山』があります。

 

築山と聞いて思い浮かべるのは日本庭園。

古くは平安時代の庭にも見られ、その後江戸時代にかけて次々と作られ、より規模の大きいものへと変化していきました。

築山が作られた目的としては、地形に変化を与えその起伏によって庭に深みをもたせようとする場合と、築山の高所からの眺望を目的とする場合があったと考えられています。

日本の庭園文化は自然の姿を取り込む、ということを主目的にしているので、真っ平らな地形よりも起伏のある地形の方が自然に近い、と考えられたのかもしれませんね。

 

こうした日本庭園のイメージが強い築山。

中々現代の住宅に取り込んだ例は少ないです。

スペースの問題もありますしね。。

ただ、周りにないからこそ取り入れると面白い!

何よりも築山が生み出す高低差は非常に魅力的。

真っ平らのガーデンにはない魅力があります。

 

 

そんなわけでアウクバに取り入れている築山。

背景にあるデザイン的観点から施工的な観点までまとめてお話しします。

 

 

 

 

アウクバ的築山の考え方

 

 

 

①オープン外構的側面

 

まずどうしてこの築山を取り入れることにしたのか。

それは家を建てた以上生まれる外部と敷地をどう区切るのか、という問題を考えることからスタートしました。

一般的に外部(=道路などの公共の場から隣地まで)と家との区切りと言えば、フェンス、塀、生垣、が一般的です。

要は、『囲う』という考え方ですね。

その一方、最近は囲うではなく『仕切る』という考え方が人気となっています。

つまり、

『囲う』=クローズ外構

『仕切る』=オープン外構

という考え方です。

 

 

私たちは自宅兼事務所で多くの人が訪れる環境ということもあったので、最初から開放的なオープン外構で考えていました。

周囲を田んぼに囲まれた長閑なエリア、というのもオープン外構にした一因でもあります。

人目が全く気にならないような立地なので。笑

 

ただ、そうはいっても外部との仕切りを何かしら作りたい。

しかもフェンスや塀で直線的に仕切るのではなく、ナチュラルに、さりげなく、何となく仕切っているという形で。

この何となく仕切っている、という理想を満たしてくれるのが芝生の築山でした。

 

高さは約1.5mほど。

通りを歩いている人の視線をカットすることは出来ない高さですが、すっと人が入れる高さではありません。

なんせ築なので、入るためには乗り越える必要があります。

(ただ、築山だけの時は入りにくい雰囲気があったので、この春一部分を削り新たに通路を設けました)

 

 

そんなわけで、完全なオープン外構ではちょっと嫌。

かといってクローズ外構は仕切りすぎ。

そんな方には一部を仕切ったセミクローズ外構をお勧めしているのですが、アウクバに導入している芝生の築山もこうしたセミクローズ外構の一種になります。

なんとなく、ゆる~く仕切りたい。

そんな方にはお勧めですよ。

 

 

 

②施工的側面

 

続いて、工事の面から築山がお勧めな理由をお話しします。

 

インスタでもよくアップしていますが、私たちアウクバの庭には池があります。

この池、当たり前ですが地面を掘って作ったもの。

そして地面を掘った時に出てくるものが・・・

そう、です。

 

こうした土は残土といって専門業者に持ち込み処分されます。

つまり、土が生まれる以上それを処分するのにはお金がかかってしまう現実…

量にもよりますが、残土処理だけで何十万、というのも一般的です。

 

そのため、出来ればこの残土を出さないようにデザインしたい…

そこで有効なのが、築山なのです。

 

今回は池を掘るのでかなりの量の残土が出てしまう計算でしたが、それを築山にそのまま使うと処分費ゼロ!

少なくとも10万オーバーの処分費をゼロにすることが出来るのは嬉しいですね!

 

このように、大量の残土が出てしまうような地形やデザインの場合、その残土をそのまま築山に利用すると処分費が節約できてお勧めです^^

 

またその他の施工面で良い点として、築山までいかないでも、芝生を張ることで法面をブロックなしで押さえられる…というのもポイントですよ。

 

 

 

 

③デザイン的側面

 

デザイン的側面から築山をみると、昔の日本人が地形に変化を持たし庭に面白みを出したように、築山を入れることでデザインの面白さが格段にアップします!

高さが生まれることで、庭に立体感が生まれ、結果奥行もプラスされることに。

造園界の鬼才、重森美玲も庭に深みを持たせるために築山を多用した作庭家の一人です。

この東福寺の苔の築山は有名ですね!

http://kyotomoyou.jp/tofukuji-hojyoteien-20171019

 

 

このように、築山はデザイン面に庭に面白みを持たせる一方、使う側にとっても楽しい側面をもたらせてくれます。

 

それを最大限利用しているのが幼稚園や小学校、公園など。

https://www.jakuetsu.co.jp/works/inokuchi/

 

http://www.younan-kg.ed.jp/info2/pc/index.php?action_pc_album=1&tid=a20180501-002&mode=prev

 

子供たちは思い思いに走ったり、滑ったり、転がったりと楽しそうです。

高低差があるだけで、何だか嬉しくなるのですかね^^

ちなみにアウクバの築山も、夏は座って木陰のベンチ代わりに。

冬にはソリでミニ滑り台にと子供たちに大人気!

シューっと滑って遊んでいます^^

 

 

このように、デザイン的側面だけでなく施工的にもメリットの多い築山。

是非お庭に取り入れてみませんか?

ご興味のある方は初回デザイン無料で行っていますので、お問合せ下さいね^^

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