ガーデン大国 イギリスでの挑戦

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アウクバガーデンのルーツはイギリスにあります。
イギリスで培ったお庭作りの経験が今のアウクバガーデンを形作っています。
世界一の園芸大国。その名に恥じない数々の美しいガーデン、レベルが高く活気溢れるフラワーショー、
そして生まれつきガーデナーと言われるイギリス人のガーデナー精神。
そんなイギリスのガーデンデザイン、ガーデニングについてすこしご紹介します。

Chelsea
Flower Show
チェルシーフラワーショー

チェルシーフワラーショー。
それはイギリス園芸王立協会RHS主催のもと毎年5月に行われる世界一の名誉と名声をもつフラワーイベントです。
チケットは半年前に売り切れ、わずか5日間の開催中に世界中から15万人の人々がロンドンにある小さな公園に殺到します。
世界中から集まった記者にテレビカメラ。多くのガーデナーたち。
ここに自分のデザインを出展することは世界中のデザイナーの憧れであり、今世界で活躍するトップデザイナー達もほぼ例外なくこのイベントに出展、賞を獲得し名声を獲得してきました。
そんな名誉あるイベントにaucuba garden青木栄一が4年前より現場総監督兼現場プロデューサーとして、日本が誇るガーデンデザイナー石原和幸氏とタッグを組み挑戦してきました。
日本中から集まった最高レベルの職人たちと作り上げたガーデンは過去3度のベストガーデンに輝き、エリザベス女王を始め、多くの観客たちから惜しみない賞賛を頂きました。

2014年

ogenkyo – A Paradise on Earth

アーティサンガーデン部門

ゴールドメダル&ベストガーデン賞

2014年のテーマは「桃源郷」。
一度訪れると二度と再訪することの出来ない物語の世界。
ここを訪れる人々が毎日の苦難や問題を忘れ、美しい世界を心ゆくまで堪能出来る、そんなガーデンはチェルシー史上初のベストガーデン3連覇を獲得です!

2013年

An Alcove(Tokonoma) Garden

アーティサンガーデン部門

ゴールドメダル&ベストガーデン賞

2013年のテーマは「床の間ガーデン」。
ガーデンの中に作り上げられた茶室から眺める景色、そして流れる水の音は私たち日本人が古くから大切にしているお客様を迎えるおもてなしの心を表現しています。

2012年

Satoyama Life

アーティサンガーデン部門

ゴールドメダル&ベストガーデン賞

2012年のテーマは「里山の風景」。
かつては日本中どこででも見ることの出来た自然と隣り合った生活。季節の移り変わりを肌で感じ、時間さえもゆったり流れる癒しの空間を作り上げました

チェルシーの舞台裏

チェルシーは毎年5月の20日頃に5日間に渡って開催されます。ちなみに土日ははさみません。月曜から金曜です。なのにものすごい人です。人気のガーデンブースの前なんかは本当に満員電車の様です。

世界広しといえども、ガーデンショーに対してここまでの人、人、人。イギリス人のお庭好きをまざまざと見せつけられます。そしてそんなチェルシーフラワーショーの準備期間はたったの10日間。2週間もありません。
しかも本当にただの何にも無い芝生の段階からスタートしての10日間です。(アーティザン部門)

どこのブースもそれはそれは大忙し。のんびり仕事のイギリス人もこの時ばかりは土日も夜も関係なくお仕事お仕事です。ロンドンのテムズ川沿いの小さな公園にトラックが何百台といったりきたり。工事期間、そして開催中とこの1ヶ月はここ一帯はお祭り騒ぎです。一種の異様な雰囲気が漂います。

ジャッジの日が近付くにつれ、作業が終わっていないブースのデザイナーさんは青ざめていきます。悲壮感さえ漂ってきます。チェルシーは規定が分厚い本一冊になるほどてんこ盛りにあります。設定された作業時間を超えての臨時作業は全て減点対象。高いお金をかけて、スポンサーをつけて、何ヶ月も準備してきたのは全てゴールドメダルを獲得するため。そんなつまらないことで減点されるわけにはいきません。

そんなわけで、イギリス人もここぞとばかりに働きます。たった一つの目標、ゴールドメダルのため!名だたるジャッジたちの審査の日を終え、一般公開前日のプレスデイの朝。

いよいよ結果発表です。
白い封筒をジャッジたちから手渡され、それを開けると・・・この瞬間は本当にドキドキものですね。私も通訳として参加させて頂いたときは思わず涙が出ました。苦労した分その後のパーティーでのシャンパンが美味しい!

ちなみにチェルシーフラワーショーにはエリザベス女王をはじめ、王室の方々も見学にいらっしゃいます。この時間は各ブース、デザイナーしかいることが出来ません。他の人々は全員会場の公園にすら立ち入ることは出来ません。私は通訳だったので特別に許可をもらいデザイナーさんと一緒にブースにいることが出来ました。

全員の退去が命令されてからは警察官が山のように入ってきて警備。警察犬が茂みを捜索。かなり物々しい雰囲気です。。ただ王室の人々が歩いてブースに来られ話しかけられた時には感動しました。

キレイ!オーラが違うー!
エリザベス女王は残念ながら車で通り過ぎられただけでしたが、当時学生だった私。とても貴重な経験が出来ました。

話がそれてしまいましたが、チェルシーフラワーショーは名実ともに世界一のフラワーショーです。ガーデニング関連のショップブースや苗を売っているナーセリーブースも沢山出るのでそれを眺めているだけでもあっという間に時間が過ぎていきます。

日本からも多くのガーデンファンが訪れていますので、機会があれば是非行ってご覧になって下さい。 世界一のデザインがそこにありますよ♪

Hampton Court Palace
Flower Show
ハンプトンコートパレスフラワーショー

ハンプトンコートパレスフラワーショーはチェルシーフラワーショーと同じく英立園芸協会RHS主催のフラワーショーです。
こちらは毎年7月上旬にロンドンから30分ほど離れたハンプトンコート宮殿の庭園で行われ、6日間の開催で約20万人の来場者数を誇ります。
チェルシーほど有名ではありませんが、イギリスで行われるフラワーショーの中ではチェルシーに次ぐ名声であり、その面積でいえば世界最大規模のフラワーショーです。
チェルシーはロンドンで行われるということもあり、かなりごみごみと混雑していますが、ハンプトンコートは初夏の気持ちいい天候のもとゆったりとサンドイッチを広げている奥様集団なんかもよく見かけます。
位置づけとしては若手デザイナーの登竜門的な存在であ
り、ハンプトンコートフラワーショーでゴールドメダルを数回獲得、ある程度の知名度を得てその後チェルシーに挑戦、といった流れがあるかと思います。 そしてそんなハンプトンコートパレスフラワーショーにaucuba garden青木麻梨子が2013年デザイナーとして出場しました。
当時まだ学生だった私ですが、デザインコンペを見事通過。
スポンサーも無事数社から名乗りをあげて頂きConceptual Gardenのカテゴリーに唯一の学生、そして外国人として出場、シルバーメダルを獲得しました。

2013年

Spirits of lands

Conceptual gardenカテゴリー

シルバーメダル

Conceptual gardenカテゴリーとは、あるテーマを緑を使って表現する、といったガーデンというよりはアーティスティックなカテゴリーです。
その中で私が選んだテーマはSpirits of lands。神道の世界のその土地土地の土着神。いわゆる八百万の神々の世界を表現しました。日本特有の考え方なのでプレゼン時にはイギリス人に伝えるのが苦労しましたが…
風や花の匂い、それにチューブの中の土など、五感を使ってそこに存在する「何か」を感じ、それを慈しむともっと自然を尊重出来るのでは・・といったメッセージを込めました。
植栽はナチュラルにメドウガーデン風です。

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また、外構・造園工事だけでなく、左官工事に関するご相談も受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。